【サッカー】【プレーバック歓喜の瞬間】手繰り寄せた涙の逆転劇。17年の川崎初優勝の舞台裏
記者席で一瞬、戸惑った。すべての条件が綺麗に揃い、「あれ、これで優勝なんだよな?」と。2017年のJ1の最終節。川崎は苦しい立場にあった。首位の鹿島とは勝点2差の2位。ホームで迎えた大宮との一戦は勝利が絶対条件で、磐田と対戦した鹿島が引き分け以下に終わらなければいけない。シルバーコレクターと揶揄され、何度もあと一歩のところで涙を飲んできた川崎にとっては、悲願成就へまたも高い壁が待ち受けているように感じられたのだ。