【話題】『鬼滅の刃』に描かれた「呪い」――産屋敷耀哉と鬼舞辻無惨の“頂上決戦”の裏にあったもの〈dot.〉
漫画『鬼滅の刃』は、鬼を討伐するための組織・「鬼殺隊」の物語だ。鬼殺隊の総領・産屋敷耀哉と、「鬼の始祖」である鬼舞辻無惨は、敵対する組織の長として登場する。この産屋敷耀哉は、隊士たちからの人望を一心に集める人格者として描かれながらも、鬼殺に対する恐ろしいまでの「執念」をみせる。「子どもたち」と呼ぶ隊士の多くが命を落とし、自らの体も病に侵されていくなかでも、耀哉は鬼舞辻を中心とした「鬼」と戦い続けることをやめない。