【宮古毎日新聞/行雲流水】有田芳生「ヘイトスピーチの本質は差別である。それは「沖縄」にも向けられはじめている」
複雑で、視界が不透明。明るいようでいて閉塞感が漂っている。そんな状況下で表現者たちのメッセージにも時代が感じられる▼「ローマ帝国の再来と言われたヨーロッパ連合(EU)が動揺し、アメリカ「帝国」の終焉(しゅうえん)が語られ、アラブ世界の混乱が続く。そこから日本は何を学んでいくか」(南川高志)。世界の混迷の中で、わが国はどこへ向かっていくか▼「日中友好を唱えただけで右翼から押しかけられた時代に、屈せずにそれを主張し続けたのは松村謙三であり、石橋湛山であった。