【信濃毎日新聞/社説】軍備増強が「専守防衛」の範囲を超え緊張関係を高めないか、地域の安定に資するのか妥当性を問いたい
新しい防衛相に江渡聡徳氏が就任した。この際、問いたい一つは自衛隊の装備増強の妥当性だ。地域の安定に資するのか、「専守防衛」の範囲を超えることはないか、国民に分かりやすく説明する必要がある。装備増強に積極的な防衛省の姿勢は、2015年度予算の概算要求でも示された。5兆545億円と過去最大になっている。沖縄県・尖閣諸島をめぐり中国と対立が続く中、離島の奪還に重点を置いたことが目を引く。