【中国外交】「真珠の首飾り」戦略 中国主席 モルディブと経済、安保で協力強化
南アジア歴訪中の中国の習近平国家主席は15日、インド洋の島しょ国モルディブの首都マレでヤミーン大統領と会談した。両国は共同コミュニケで、海洋や経済、安全保障の分野での協力強化を表明した。1972年の国交樹立以来、シーレーン(海上交通路)の要衝であるモルディブを、中国の国家主席が訪問したのは初めて。インド洋周辺国に港湾拠点を築く「真珠の首飾り」戦略を進める中国には、モルディブなど南アジアの国々との関係強化を通じ、日米による「包囲網」形成の動きをけん制する狙いがあるとみられる。