【長野】千曲川流域と朝鮮半島との交易示す出土品、長野市で講演会…「日本海側の有力者が大陸との交易を仲介したのではないか」
県内の発掘調査の成果を紹介する県埋蔵文化財センター(長野市)の展示「掘るしん」の開催に合わせ、千曲川流域の弥生時代の出土品に焦点を当てた講演会が、同市内で開かれた。明治大の石川日出志教授(考古学)が、木島平村根塚遺跡の渦巻き模様の飾りが付いた鉄剣など、朝鮮半島との交易を示す出土品を紹介した。日本海側の各地で当時の集落が見つかっていることなどから、石川教授は「日本海側の有力者が大陸との交易を仲介し、これらの文物が千曲川流域にも及んだのではないか」と話した。