【朝日新聞/社説】日米中はグローバル経済の同舟にある…新時代に即した大局観を育てたい
成長の道を歩む中国は一体、どんな国になるのか。その見通しを曇らせる要因の一つは、この国がしばしば経済と安全保障でそれぞれ大きく異なる容貌(ようぼう)を見せることだ。アジアインフラ投資銀行(AIIB)をめぐり、中国は国際主義的な姿勢をうたっている。旺盛な開発意欲が続くアジアのインフラ需要は膨大だ。既存の日米主導のアジア開発銀行(ADB)だけで賄えるはずもなく、開発支援を複線的に進めようという提案には理がある。