【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】朴槿恵大統領の内憂外患ますます 中国傾斜で米国とすきま風
金正恩体制の挑発を米韓共同対処を背景に南北協議で収拾した朴槿恵政権だが、25日に任期5年を折り返した朴大統領の内憂外患は今後、さらに深まりそうだ。5年1期限りの韓国大統領制は後半に求心力が急降下する。このため朴政権は向こう1年が勝負だが、内政外交ともに懸案がずらりと並ぶ。国内景気や中東呼吸器症候群(MERS)感染で落ちた民心離反といった内政に加え、“中韓蜜月”だけでは解決できそうにない対米、対日、対北の難題が待ち構えているからだ。