【東京新聞】「朝鮮・中国人虐殺記述を」横浜市教委の中学副読本 関東大震災めぐり
横浜市教育委員会が作成し、年内に市立中学一、二年生全員に配布する予定の副読本(約五万四千冊)を巡り、関東大震災(一九二三年)の説明項目で「朝鮮・中国人虐殺」が記述されない可能性があるとして、歴史学者らでつくる有志が九日、「虐殺の事実と背景を掲載すること」を求める要望書を市教委に提出した。今回の副読本の改訂に伴い、作成途中の内容から虐殺の記述がなくなっているためで、有志らは「虐殺に対する記述を消せば、また同じ過ちを繰り返す」と懸念している。