【富坂聰】南シナ海問題は世界のテーマではない? 「B20」に注目すべきワケ
杭州G20に臨む中国の習近平国家主席(中)。その狙いを見極めることが重要だ(ロイター)中国が初の議長国となって行われた20カ国・地域首脳会議(杭州G20)を伝える報道に「B20」という言葉が抜け落ちていたことについて先週は触れた。G20の直前に行われた“ビジネスサミット”の「B20」だ。もちろん日本の読者の関心という意味では、一に日中首脳会談であり、二に尖閣諸島問題、三に南シナ海をふくめた中国の外交的孤立がフォーカスされることは不自然なことではない。