【経済】鉄鋼業界に「第2の中国リスク」 石炭価格上昇がコスト圧迫…新日鉄住金「製品価格に転嫁させていかないと…」
中国の過剰生産による市況悪化に続く「第2の中国リスク」が日本の鉄鋼業界を揺るがしている。中国が、鉄の原料となる石炭の生産を減らしたことで、価格が急騰。これが鉄鋼各社の製造コストを押し上げ、収益を圧迫しつつある。円高に苦しむ自動車業界など大口需要家への価格転嫁も難しく、各社は苦悩の色を深めている。「新日鉄住金としては、製品価格に転嫁させていかないと事業が継続できなくなる」日本鉄鋼連盟会長として9月28日の定例会見に臨んだ進藤孝生・新日鉄住金社長は、石炭価格の上昇に危機感をあらわにした。