【中国】過剰生産の「ゾンビ企業」淘汰に本腰 鉄鋼大手の破綻容認で強い姿勢を内外に示す
鉄鋼の過剰生産能力問題が深刻さを増す中、中国政府は欧米などから「元凶」とされるゾンビ企業(経営が破綻しているのに銀行などの支援で倒産しない企業)の淘汰を強く求められてきた。中国政府は今回、東北特殊鋼集団の破綻を容認し、淘汰に積極的であることを内外に示した格好だ。ゾンビ企業の淘汰は、一気に進めば失業者があふれ、減速気味の経済がさらに冷え込む恐れもあるが、各国が保護主義に陥らないために避けて通れない課題でもある。