【経済】中国、余剰電力の思惑 インドや韓国、日本、東南アジアを結ぶ送電網の構築模索
中国の国有企業で送電最大手の国家電網がインドや韓国、日本、そして東南アジアを結ぶ送電網の構築を模索している。長距離送電や高圧送電線に多額の投資が必要だが、中国国内の余剰電力を電力不足地域に提供するのが狙いだ。また、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの弾力的な利用方法として期待されている。国際エネルギー機関(IEA、本部パリ)によれば、中国は昨年、発電能力70ギガワット(7000万キロワット)強の石炭火力発電プロジェクトに着手したほか、4月末時点で200ギガワットの設備を建設していた。