【西日本新聞】在日コリアンらへの差別をあおる風潮はなぜ生まれるのか 改めて社会全体で考えたい★2
日本の反差別運動の原点は、固有の身分制に由来する部落差別の根絶を目指す取り組みにある。被差別部落の人々でつくる全国水平社が「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と差別との闘いを宣言して既に94年がたった。部落差別解消推進法がきのう、参院で可決、成立した。「部落差別」の名称が付く初の法律である。インターネットを通じて拡散する特定の人々への憎悪や差別など、今日的な課題に対処する指標の一つとなることを期待したい。