【河北新報/社説】北のミサイル発射に「敵基地攻撃能力」議論。抑止力を名分とした軍事的対応は、不毛の「軍拡の連鎖」に陥る
相次ぐ北の挑発行為/阻止へ米韓中と協力強化をきのう朝、またもや北朝鮮が弾道ミサイル4発を発射。約千キロ飛行し、秋田県男鹿半島の西約300~350キロ沖の日本海に落下、うち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落ちたという。2月の日米首脳会談時に続く暴挙であり、EEZ内に着弾するのは3度目だ。米韓が1日に始めた定例の合同軍事演習に反発し、ミサイル能力を誇示する狙いがあったとしても、わが国の漁船が巻き込まれる恐れのある、危険極まりない挑発行為だ。