【書評】世界情勢の行方と中国の今後を読み解く『米国混乱の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』
トランプ大統領の保護主義は米国を分断し混乱を招いていますが、これにほくそ笑んでいるのが中国です。今年1月のダボス会議では、習近平国家主席が自由経済の重要性を説き、グローバル経済のリーダーになるかのごとき演説を行いました。しかし各国での取材を重ねてきた著者は、世界的に自国第一主義の傾向が強まるなか、グローバリズムの恩恵で急速な経済成長を遂げ、他国の市場を食い荒らし、軍事的にも覇権主義を推し進めようとしている中国への反発が拡大していると指摘します。