【G20】中露の「偽善」突いたEU大統領 移民船対策の提案に反対 「リーダー役の不在」鮮明に
ドイツ北部ハンブルクで8日に閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議は「米国第一」を掲げるトランプ政権下での国際協調の行方を占う試金石だった。貿易や気候変動を中心に米欧や中露の関係は錯綜。浮かび上がったのは国際社会のリーダー役不在で世界が混沌とする姿だ。争点となった貿易をめぐる初日7日の討議。欧州メディアによると、各首脳が自由貿易を話し合う中、トランプ氏は巨額の対中国赤字への不満を述べ、「公正な貿易」を訴えるなど不協和音が目立った。