【シノドス】蓮舫議員の二重国籍騒動 「真正なる日本人」か否かを分別しようという意識が現れる時、その行く先はまぎれもないレイシズム
「真正なる日本人」という擬制――蓮舫議員の二重国籍と戸籍公開をめぐって 遠藤正敬 / 政治学
二重国籍は「罪」なのか
さる7月27日、蓮舫参議院議員が民進党代表を1年足らずで辞任する意向を表明した。彼女を追いつめた要因が一連の二重国籍騒動にあることは大方の察するところであろう。昨年9月の党代表選出後に蓮舫氏が「台湾籍離脱の手続きは済んだ」と記者会見で発表し、とうにほとぼりの冷めたはずであったこの問題が、あろうことか党内から攻撃の火の手が上がり、再燃した。