【中国】「目指すはヒトラーのファシズムだ」 強まる思想・言論統制 もの言わぬ民衆をも潜在的脅威として恐れる共産党
北京在住の人権活動家、胡佳さん(44)は中国共産党大会の期間中、雲南省大理や広西チワン族自治区の桂林など内陸部を転々とした。厳戒の首都から追い出すため国家が強制した「旅行」だ。公安警察官が同行した。習近平総書記は開幕式での政治報告で「法による国家統治」を強調したが、胡さんはあきれる。「私が北京を離れなければいけないのは、どの法律が根拠になっているのか」ただ共産党は、人権や民主主義を明確に主張する国内の活動家たちだけではなく、もの言わぬ大多数の民衆をも潜在的脅威として恐れている。