【朝日新聞】嫌韓を煽るジャーナリズムのクソさ加減は強まりこそすれ、冷静な判断による出版業界の自浄作用は皆無だ
● 出版は「恥ずかしい仕事」になってしまった!?
大槻慎二 / 編集者、田畑書店社主
いったいそのとき、どんな状態に置かれているかは分からないが、ずっと何年かたって今年の夏から秋にかけての季節を振り返ったとき、いかなる思いがわれわれの頭をよぎるのだろう。そんなことを考えてしまうのは、少なくとも出版界に身を置く立場としては、この季節、廻ってはいけないコーナーを廻ってしまったという気がしてならないからだ。