【朝日新聞社説】南北国連30年 共存認め合う一歩から~日本には朝鮮半島の平和体制づくりに大きな責任がある
▲91年9月17日、国連に新加盟した韓国や北朝鮮などの国旗が掲揚された同じ民族でありながら、戦火まで交えた韓国と北朝鮮が、国連に同時加盟を果たしてから、30年という歳月が流れた。 欧州で始まった冷戦終結の追い風を受け、南北の平和的共存と、その先の統一をも夢想させる国際舞台のデビューだった。だが30年後のいま、眼前には厳然として「二つのコリア」があり、冷戦の残滓(ざんし)とも言われる厳しい対立が続いている。