【豪州】スズメ目の小鳥「キンセイチョウ」、絶滅宣言が発表される
NSW州にのみ棲息していたスズメ目の小鳥、black-throated finch(和名:キンセイチョウ)
が絶滅を宣言された。
ABC放送(電子版)が伝えた。
QLD州にはこの鳥に近い別種が棲息しており、そちらはまだ絶滅のおそれは小さい。キンセイチョウは、体重が約15gと非常に小さい鳥で、大きな頭、短く厚く黒い円錐形のくちばしを特徴としていた。また、胸と尾部が黒く、尾の上面が白い模様を特徴としている。ハンター野鳥観測クラブのアラン・リチャードソン会長は、「キンセイチョウのような鳥の生態は草地を必要としており、鉱業や農業の開発で棲息地がどんどん狭められてきた」と語っている。
NSW州科学委員会は、「かつてはQLD州との州境からアッパー・ハンター・バレー地域まで、北部高原地域、北西スロープ地域を中心にかなり大量に棲息していたが、1990年以降の目撃報告はわずか3回に限られていた。