【話題】近づく、地上波テレビの終焉
テレビ放送の劣化が止まらない。ここ数年言われていることだが、年末から一月下旬にかけての報道番組を見て、ますますその想いを強くした。まるで東日本大震災で大津波が襲来した直後の被災地のような荒涼たる光景が、液晶画面のなかに拡がっている。元旦のテレビ朝日は、恒例の「朝まで生テレビ」を放送した。かつて討論番組の王道のように言われて人気もあったのは、パネラーたちが様々な立場から登場して議論百出、百家争鳴の見せ場を司会の田原総一朗氏が劇場的に作り上げていたからだった。