【科学】ゴンズイのひげは高感度センサー 海水のごくわずかな酸性度の変化を感知して餌探す
海底に住むナマズの一種「ゴンズイ」には、海水のごくわずかな酸性度の変化を感知する能力があることを、鹿児島大などの研究チームが突き止めた。実験などで使う水素イオン濃度指数(pH)センサー並みの感度で、暗い海底でも視覚に頼らず餌を探すのに用いられているという。論文は6日、米科学誌サイエンスに掲載された。鹿児島大の清原貞夫教授(神経科学)らの研究チームは、ゴンズイの「ひげ」などにある味覚や触覚を感じる神経が、海水中の酸性度がごくわずかに上がると敏感に反応することを発見した。