【企業】ゆうちょ銀行が新規業務を断念? TPP交渉での争点化を嫌う
日本郵政グループのゆうちょ銀行が認可申請中の住宅ローンや中小企業向け融資などの新規業務が宙に浮きそうだ。西室泰三日本郵政社長が最近、周囲に「ゆうちょ銀とかんぽ生命が(株式)上場するまでは難しい」と、事実上断念する意向を漏らしているというのだ。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で国有企業と民間企業の競争条件を対等にする協議が焦点の1つとなっている中、国が唯一の株主である郵政グループが新規業務に乗り出せば「民業圧迫」の批判が再燃しかねず、TPP交渉の争点になりかねないことへの配慮からだという。