【社会】京大、タンパク質の「揺らぎ」を観測することに成功
京都大学の寺嶋正秀教授らによる研究グループは、
タンパク質の化学反応の中に現れる分子の揺らぎを実時間で観測することに成功した。生命活動の多くはタンパク質の化学反応が支えており、これまでは鍵穴(酵素)に合致する鍵(基質)だけが反応するという「鍵と鍵穴モデル」が使われていた。しかし、近年はタンパク質がきちんとした形を持たない「天然変性タンパク質」が存在することが発見されており、反応するためには構造がふらふらしているという「揺らぎ」のモデルが提唱されている。