【安倍外交】日中首脳会談へ、「玉虫色」の文書歩み寄り…尖閣、「異なる見解」の内容に踏み込まず、靖国参拝、中国はなお警戒
日中両政府が7日発表した合意文書は、安倍晋三首相と習近平国家主席の会談を実現させるため、双方がぎりぎり歩み寄った内容だ。沖縄県・尖閣諸島と、首相の靖国神社参拝という両国間のトゲが抜けたわけではないが、2012年12月の第2次安倍内閣発足後、首脳同士が初めてテーブルに着く環境がようやく整った。【北京・福岡静哉、石原聖、工藤哲、高山祐】◇尖閣、相違に踏み込まず
安倍首相は7日夜、首相官邸を出る際、記者団から「日中首脳会談は実現するか」と声をかけられると、「はい」と笑顔で左手を挙げた。