【朝日新聞】難民受け入れ―拡大こそ国際貢献の道 難民救済という基本的な人道支援は先進国の最低限の責務であることを自覚すべき
母国に帰れば、社会的に苦しめられ、危険が及びかねない。そんな人々を難民と呼ぶ。日本は、そうした人たちを守る難民条約の加盟国だが、実際に受け入れた人数は極端に少ない。昨年の認定は11人だ。1997年以来の1けたに落ち込んだ前年の6人からわずかの増。難民とは認めないまでも人道上の配慮から在留を認めた110人が別にいるが、それでも年間1万人超や数千人規模を受け入れる北米や欧州の国々に比べてはるかに狭き門だ。