【技術】斜面でも安全運転の車いす 傾き感知し自動ブレーキ 5年後実用化へ 関西学院大が開発
手動の車いすが道路の傾いている方向に流れ、スピードが出過ぎたり歩道から車道に入ってしまったりする事故を防ぐため、傾斜や車輪の進み方を感知して自動でブレーキをかける装置を、関西学院大理工学部(兵庫県三田市)が開発している。同大の中後大輔准教授(ロボット工学)によると、車いすが関わる事故の多くが傾斜のある道や段差のある路面で起きているといい、国民生活センターが平成13年に発表した車いす使用者のアンケートでは、6割以上が「坂・段差で危ないと思ったことがある」と回答している。