【2・26】北一輝から陸軍人への手紙 みつかる 体制内変革を志向、裏付け
2・26事件の14年前、直筆で
1936年のクーデター未遂「2・26事件」を首謀した陸軍青年将校らに思想的影響を与えた国家社会主義者、北一輝(きた・いっき)(1883~1937年)が事件の14年前、陸軍上層部の人物に送った直筆の手紙が見つかった。国家革新を呼びかける内容で、調査した国学院大の柴田紳一・准教授(日本近現代史)は「暴力革命ではなく、軍の上部工作で体制内変革を志向していたことを裏付ける貴重な資料だ」と分析する。