【国際】ロシアが択捉島でレアメタル生産 今夏にも稼働、領土交渉に逆風 ミサイルなど活用の「レニウム」
北方領土の択捉島で今夏、航空宇宙産業などに用いられるレアメタル(希少金属)、レニウムの生産施設が稼働を始める見通しとなった。「択捉産レニウム」が世界に出回れば、ロシアにとって同島の「経済的意義」が増し、北方領土返還交渉には逆風となる。領土の実効支配を強めるロシアは、資源開発に食指を動かし始めている。国営ロシア新聞によると、択捉島の茂世路岳(ロシア名クドリャブイ火山)で噴出ガスを捕捉し、レニウムを抽出する施設の運用が7~9月ごろに始まる。