【生物】カヤネズミ「イネの食害なし」 滋賀県立大がフン解析
日本最小のネズミで、田んぼなどに巣を作る「カヤネズミ」のフンをDNA解析したところ、イネをほとんど食べないことが、滋賀県立大(彦根市)非常勤講師で「全国カヤネズミ・ネットワーク」代表の畠佐代子さんと、同大学の高倉耕一准教授の共同研究で分かった。農家の中にはイネを食い荒らす害獣としてカヤネズミを捕殺する例もあるが、研究結果から「イネの食害はほとんどないと言える」とし、レッドリストで滋賀県で「希少種」、京都府で「準絶滅危惧種」となっているカヤネズミの保護を呼び掛けている。