【社会】対馬の盗難仏像訴訟、証人「倭寇が奪った」
長崎県対馬市の観音寺から2012年10月に盗まれ、韓国で見つかった県指定有形文化財「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」について、所有権を主張する韓国中部・瑞山(ソサン)市の浮石(プソク)寺が韓国政府に引き渡しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、大田(テジョン)地裁で開かれた。この日は、文化財の返還運動を行っている韓国の市民団体代表らに対する証人尋問が行われ、代表は「仏像には焼かれた跡があり、瑞山地域で、火を放って略奪行為を繰り返していた倭寇(わこう)が奪ったものだ」などと主張した。