【経済】後継者不足に悩む中小、生き残りへM&A続々 地銀が後ろ盾、経営者の意識改革が課題
後継者不足に悩む中小企業がM&A(企業の合併・買収)で生き残りを目指す例が増えてきている。運用難の地方銀行が株式を買収するファンドへの出資者となり、影響力を増しているのも追い風だ。ただ肝心の経営者が「会社のもらい手がいない」と早計して諦める場合も多く、意識の問題が最大の課題となっている。自動車や携帯電話の接続部品の組立機を手掛ける天竜精機(長野県駒ケ根市)は2014年、名古屋市のコンサルティング会社に株式の70%を売却した。