【工藤会事件】「トップの命令絶対」 特定危険指定暴力団工藤会系組員の初公判で検察、組織的な襲撃強調
組織壊滅を図る警察官への報復、港湾利権の確保-。2012年の元警部銃撃などで組織犯罪処罰法違反罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組員の初公判で、検察側が強調したのは、組織の威信と影響力拡大のため、トップの野村悟被告(69)らの指示で執拗(しつよう)に“標的”を狙い続けた工藤会の「組織的犯行」だ。検察側の冒頭陳述によると、工藤会捜査を30年以上担当した元警部と野村被告は、かつては情報交換する間柄だったが関係が悪化。