【科学】肝細胞に三つの化合物を加え、肝細胞に変化する1段階前に戻す…肝炎のマウスに移植し肝機能改善に成功
肝臓の細胞を、変化する1段階前の細胞に戻すことに動物実験で成功した、と国立がん研究センターの研究グループが発表し、14日記者会見を開いた。この細胞を慢性肝炎のマウスに移植して肝機能を改善することにも成功した。将来、臓器移植に代わる再生医療につながると期待される。米科学誌電子版に掲載された。分子細胞治療研究分野の落谷孝広主任分野長らのグループは、実験用のネズミの肝細胞に三つの化合物を加えたところ、肝細胞の前段階の肝前駆細胞に変化した。