【社会】大川小訴訟 -控訴理由書「教員に過失ない」
東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった石巻市大川小の児童23人の遺族が提起した訴訟で、仙台地裁判決を不服として控訴した市と宮城県が27日、「大津波の襲来を予見するのは極めて困難であり、教職員に過失責任はなかった」とする控訴理由書を仙台高裁に提出した。骨子は表の通り。教職員が(1)津波の襲来を予見できたか
(2)裏山に避難する義務はあったか
(3)学校近くの北上川堤防付近(三角地帯、標高約7メートル)に避難しようとしたことを責められるか-などを軸に、地裁判決への反論を展開した。