【京都】戦没学徒の叫び、国が押し潰した戦死京大生・林尹夫の遺稿確認…検閲くぐった肉声、国家の残虐性伝わる
林尹夫の遺稿ノート=京都市北区の立命館大国際平和ミュージアムで2016年11月29日、平川義之撮影
第二次世界大戦末期に学徒出陣した青年が、死を目前にした内面を率直につづった遺稿ノートなどが、立命館大国際平和ミュージアム(京都市北区)に保管されていた。23歳で戦死した京都大生、林尹夫(ただお)(1922~45年)が書いたノートで、50年前に一部が書籍として刊行されたものの、未刊部分が多く、その中身は長く確認されてこなかった。