【社会】宗教学者・島田裕巳氏「生活にそぐわないものは廃れ、新しいしきたりが生まれる。葬儀のやり方も同様です」
予測どおりに多死社会が到来し、葬儀市場の規模は拡大すると見られていたが、現実にはそうなっていない。死亡者数の伸びに反比例して、葬儀費用が下落しているからだ。意識の変化もあるが、そもそもしきたりに伝統的なものなどなく、そう思い込まされているだけだと島田裕巳氏は過去の歴史を踏まえながら言う。■多死社会到来を前にして市場規模はなぜ横ばいに戦後のベビーブームで、将来多死社会が到来することは予想されていて、それが現実になりました。