【為替】北朝鮮有事の円高説に潜む「落とし穴」
[東京 28日] - 北朝鮮が核実験やミサイル試射など決定的な挑発行為に訴えることなく、4月15日の故金日成主席生誕105周年や25日の朝鮮人民軍創設85周年といったイベントが通過したことで、市場の地政学リスクに対する警戒感は後退している。23日のフランス大統領選挙(第1回目)で中道派のマクロン候補が優勢となり、「ルペン・リスク」すなわちフランスの欧州連合(EU)離脱リスクが後退し始めたことも手伝い、欧米株反発が象徴するように、世界的に市場はリスク選好を回復させつつある。