【東洋経済】トランプ後「EV一辺倒」が変化する自動車産業、より現実的な脱炭素戦略への変化が加速化
ー前略ー
■世界の地政学がどう変わる
前回のトランプ大統領就任時は、世界は2008年のリーマンショックから立ち直り、経済も国際情勢も比較的順調に推移していた。「パリ合意」(2016年発効)により、世界は脱炭素に向け本格的に動いていた。また、米中関係も良好だったと言える。ところが、今回は、ロシアの侵略によるウクライナとの戦争、停戦状態にあるものの先が見通せないイスラエルとイラン勢力との紛争、米中対立の激化、台湾問題など、世界が大揺れの状態である。