【宇宙】「重力レンズ」観測成功…太陽以外の恒星で初
遠方にある星の光が、手前の恒星の重力で曲げられる現象を観測したと、米国などの研究チームが発表した。「重力レンズ」と呼ばれるこの現象が、太陽以外の恒星によって起きることが確認されたのは初めてといい、論文が米科学誌サイエンス電子版に掲載された。研究チームは、地球から約17光年離れた恒星「白色矮星わいせい」の重力で、その背後にある星の光がわずかに曲げられている様子を、高い精度で観測できる米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡を使って精密に測定した。