【日銀】米先行、動けぬ日銀 金融緩和9カ月連続維持 、16日 実際の物価上昇率は0%程度で低迷したまま(2%目標)
日銀は16日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和の維持を決めた。金融政策の維持は9カ月連続だ。黒田東彦総裁は記者会見で「デフレマインドの転換には時間がかかる」と話し、好景気でも弱い物価に表情を曇らせた。米国の利上げも追い風だが、金融引き締めで追随できる環境にはなく、動けぬ日銀が鮮明だ。日銀は今回の決定会合で、短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導する金融緩和策(長短金利操作)の現状維持を決めた。