【医療】小腸に人工膜、肥満症「夢の治療」共同研究へ…子豚を使った実験では体重抑制の効果あり
松波総合病院(岐阜県笠松町)は8日、肥満症の新たな治療法の開発に向け、東京大学と共同研究を始めると発表した。小腸の内壁を穴の開いた筒状の人工膜(インナーシャントソック)で覆い、栄養素の消化吸収を妨げる。同院での子豚を使った実験で体重増加の抑制が確認されたといい、3年以内の臨床実験を目指す。現在、肥満症治療で行われている胃の一部を切って栄養素の吸収を制限する手術は、食欲が減退しても元に戻せず、高齢になると体重が減少する心配があった。