【裁判】船頭主任に逆転無罪判決 「一審判決には事実の誤認」 天竜川転覆事故(静岡・浜松市) 東京高裁
2011年に浜松市天竜区の天竜川で川下り船が転覆して乗客ら5人が死亡した事故で、東京高裁は20日、業務上過失致死の罪に問われた運航会社の船頭主任(当時)の男性に対し、有罪とした一審・静岡地裁判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。大島隆明裁判長は
「船頭主任は、船頭らに対する指導を行う義務や安全を確保する義務を負っていたわけではない」とし、「注意義務違反を認めた一審判決は事実の誤認がある」と結論づけた。