【TPP】11か国大筋合意 米国の対日圧力強化も TPP復帰は困難
環太平洋連携協定(TPP)署名11カ国が新協定に大筋合意し、TPPを離脱した米国にとっては、アジア市場における競争条件が悪化することになる。トランプ大統領が復帰を決める可能性は低く、米業界団体は日本に市場開放を求める動きを強めそうだ。「米国産豚肉は対日輸出で逆風に直面する」。米農務省は今月上旬に公表した報告で、日本が欧州連合(EU)と経済連携協定(EPA)に大枠合意したことに加え、米国抜きの「TPP11」が実現すれば、米国産の対日輸出は関税面で不利になると警告した。