東レのデータ改竄 有識者委が子会社不正で報告書「組織的な関与なし」「経営層が品質保証機能を軽視」
東レは27日、子会社の東レハイブリッドコード(THC、愛知県西尾市)で発覚した製品の検査データ改竄(かいざん)について、外部の有識者委員会が作成した調査報告書を公表した。このなかで「THCの経営層が品質保証機能を軽視し、品質保証室長としての適正を欠く人選をしていた」ことや、同室長がデータが規格値から外れた場合、再測定の手続きをとると納期に間に合わないことへのプレッシャーや、「同室長が検査数値を修正した場合に事後的にチェックするシステムがなかったこと」が不正の原因だとした。