【駄菓子】「元祖梅ジャム」70年の歴史に幕、通販で高騰 箱買いする人も 「下町の味」惜しむ声が広がる
関東の駄菓子屋などで人気を集めてきた梅の花本舗(東京都荒川区)の「元祖梅ジャム」が昨年末、約70年の歴史に幕を下ろした。たった一人で作り続けてきた高林博文さん(87)が引退したためだ。鮮烈な酸味が印象的な1個10円の「下町の味」。惜しむ声が広がっている。梅ジャムは、戦後の混乱の中から生まれた。1945年12月頃、富山県の疎開先から荒川区に戻った高林さんの前には、空襲による焦土が広がっていた。