【東日本大震災7年】「負げねど!」「がんばっぺし!」 被災地方言、消滅の危機 避難で若年層流出 「継承」取り組む動き
東日本大震災で被災した東北地方の沿岸部で、方言が徐々に廃れている。「負げねど! 宮城」「がんばっぺし! 大槌」といったスローガンで励まし合い、復興に向かって進んできたが、避難などで言葉が語り継がれる若年層の流出が著しく、「『地域の絆』をつくる言葉が消滅の危機にある」と警鐘を鳴らす研究者もいる。震災翌年の2012年、文化庁の委託で行われた岩手大による岩手県沿岸南部での聞き取り調査では、40歳以上やその親の世代は方言を日常的に使用しているが、それより下の世代の間では使われていないとの結果が出た。