【福島第一原発】「(津波対策をしていても)事故防げたか、分からない」 巨大津波試算に武藤元副社長 東電公判被告人質問で
東京電力福島第1原発事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣3人の公判が17日、東京地裁(永渕健一裁判長)であった。16日に続き元副社長武藤栄被告(68)の被告人質問が行われ、元副社長は「(津波対策をしていても)事故が防げたのか、分からない」と述べた。検察官役の指定弁護士などによると、東電は、地震で原発に到達が想定される津波高を試算し、2008年3月、「最大15.7メートル」との結果を得た。